フィットネスジム21公式ブログ

こんにちは
フィットネスジム21コーチの太田です。

私は先日、鈴鹿サーキットで行われた鈴鹿サンデーロードレースに帯同してきました。

そこで私は大きな気づきを得たので、それについて
【浜北 Deportare Lab．】vo.3を書いていきたいと思います。

今回のタイトルである「選手とコーチ・ライダーとメカニック」についてですが、
その説明のためにまず、ライダーとメカニックの関係性について書いていきます。



モータースポーツの一番の特徴は、ライダーがマシンを操る点にあります。
ライダーだけでもマシンだけでも成立しません。

例えるならば、
ライダーとマシンが一体となり、一人のアスリートとして競技しているようなもので、
ライダーは脳、マシンは筋肉の役割をしています。



そして、身体のコンディションがパフォーマンスに大きく影響するように、
マシンのコンディションもレース結果に大きく影響します。

そこで、マシンをベストな状態に仕上げるのが「メカニック」と呼ばれる人たちです。
メカニックは、気象条件や路面状況、ライダーからのフィードバックなど様々な情報をもとに、マシンのセッティングを行います。

私の気づきは、メカニックのセッティングに対する姿勢から得られました。

それは決勝レース2日前のこと。
その日はフリー走行の日で、ライダーが実際に走行しながらマシンのセッティングを詰めるのが主な作業となります。


数周走るごとにライダーからのフィードバックを受けます

その日の走行動画を見ながらディスカッションするライダーとチーフメカニック

マシンを整備するメカニック陣


メカニックとライダーは何度もやり取りを重ねながらセッティングを進めていきますが、
メカニックはライダーの意見を最優先で尊重し、決して先走ることをしようとしませんでした。
ライダーに対して、メカニックの立場から意見することはあっても、最終的にはライダーの意見を採用したセッティングを行っていたのです。



その時、
この姿勢こそコーチングの真髄なのかもしれない
と感じました。



スポーツの場面では、指導者は長い間体育教師的な側面を持ってきたため、
選手の意見よりも指導者の意見が強い場合が多いように感じます。
しかし、「コーチ」として指導に携わる際には、
指導者の立場から意見を述べて対象の思考を深めることはしても、対象の意見にまで手を突っ込むことは避けるべきでしょう。


ライダーの言葉に耳を傾け、その真意を汲み取り、データを基にプロとしての意見を述べる。
そのうえで最終的にはライダーの意見を尊重し、その結果に責任を持つ。


そのメカニックは、まさしく「伴走者」でした。

単純にカッコいいなと。
私も、選手にとっての「伴走者」でありたい。
そう強く感じたレース帯同でした。


パドックにてライダーの走りを見守る背中


フィットネスジム21コーチ
太田蒼






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